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> 嵐山 さ久ら餅
道明寺糒(ほしいい)本来の色をそのまま生かした優しい色合いです。道明寺は餅特有の弾力とほどけるような優しい食感を併せ持ち、上品な甘さのこし餡がしっとりとなじみます。そのやわらかな味わいは塩漬けされた桜葉によって引きたてられ、口いっぱいに桜の葉の香りが広がります。
現在、和菓子や日本料理の材料として使用される桜の葉は、伊豆・大島方面の畑で獲れるオオシマザクラの若葉が大半を占めます。年間総需要が3億枚を超すといわれるオオシマザクラの葉は、桜葉特有の芳香成分であるクマリンの含有量がほかの桜よりもやや多く、無毛で光沢の強い若葉は形も良いのが特徴です。その葉は伊豆半島の人々によって栽培され、全国各地に出荷されていきます。
当店が使う桜葉も、純国産。木製の四斗樽で丁寧に漬け込まれたものだけを仕入れています。
製造メーカーに「桜葉の塩漬けができるまで」をご説明いただきました。
1. 毎年6〜7月の最盛期。畑より桜の葉を採取。
2. 50枚1束にして、表を内側にして軽く
タテに折り、茅の茎で結わえる。
3. 300束程度を籠に入れ、工場へ運搬。
4. 大まかに大きさで約3段階に選り分け、
樽に丸く積み重ねる。(1樽につき500束)
5. 濃度が18度の塩水に重石をのせて
常温で漬け込む。
6. 半年から1年半程漬け込んだ後、
大きさと硬さ別にさらに選り分け、真空包装。
7. 1〜2日後、ピンホールをチェックして
コンポの後、出荷。
「道明寺(どうみょうじ)」とは道明寺粉を指し、桜餅や椿餅に使われる米粉の1つです。その名は、菅原道真公とその伯母・覚寿尼(かくじゅに)公を御祭神とする「道明寺天満宮」に由来します。今から千年以上も昔、覚寿尼公が道明寺にて御飯を乾燥させたものが有名になり、「道明寺糒(ほしいい)
※
」といわれるようになりました。
純粋の糯米(もちごめ)を2日間水に浸し、蒸した後10日間ほど乾燥させます。さらに20日間白天火で干したものを石臼にかけて仕上げます。これを丸粒、二つ割、三つ割などの適当な粒に粗挽きしたものを道明寺粉といい、大きさにより丸粒道明寺、中荒道明寺、細堂苗字などに分けられます。
※糒とは乾飯(ほしいい)の略。保存食・携帯食として用いられ、湯や水で戻して食す。